育てている中で

子どもにとって、「エスケープ場所」は心のよりどころですエスケープとは、「逃げる」という意味。「エスケープ場所」とは、いわば「緊急避難所」ですあるいは、「心の秘密基地」「気持ちをリセットする場所」といったところでしょうか。きんきゅうひなんじょこれは大人にもいえることですが「自分しか入ることができない秘密の場所」は、大きな安らぎを与えてくれるものです。特徴的な発達を見せるお子さんの場合は、なおさらです。周囲から物理的に「隠れることができる空間」というのはとても落ち着くものです。

児童の中で一生忘れられない思い出となります

だから大人が先回りをして、そのような場所をお膳立てしてあげることが重要になってきます。ぜんだとくに、小学校に入ったとき、通常学級や特別支援学級などでは教室の隅に「段ボールハウス」(段ボール製の、囲いや小屋)を設置してくれることが多いようです。これは教室の中に設置することがポイントです。教室以外の場所に作ってしまうと自分から教室に入ることがむずかしくなったり、入るときにみんなに注目されることが快感になってしまったりしてそれをしたいがために何度も繰り返してしまうこともあります。最初は、みんなといっしょに机の前に座ることができていても叱られたり、けんかをしたりなど感情が大きく動いたときは段ボールハウスにパッと駆け込む。

伸ばしてあげたい!
伸ばしてあげたい!

しつけをせよといわれるのかという質問である

初めはその言葉に腹を立てたものですが、園長に言われたように、子どもと親しく遊び、その楽しみを味わってみると、彼女の言ったことが本当に理解でき、以来、私は、その女史を師と仰ぐようになりました。それにつけて思い出されるのは、四十年にわたってわが国の幼児教育界の大黒柱であった故倉橋惣三先生の言葉ですが、それは、今でも鮮明に脳裡に刻み込まれています。私が学生だった昭和十五年の春、心理学科の教授の紹介で先生に初めて会った日のことでした。園長室に入って挨拶すると、先生はちょっと怒ったようなのうり心理学を全部忘れて、子どもとつき合ってくれたまえ!と言われました。私は、先生のこの唐突な言葉に驚きもし、腹を立てました。

幼児が自分で歌う声が

その印象があまりに強かっので、そのあとどのように園で過ごしたか、ほとんど記憶がないほどでした。しかし、その後、幼児と遊ぶ楽しさを味わうにつけ、先生の言葉は私の幼児研究を進める指針となったのです。「幼児教育における効果的な体験のさせ方」について考える際にも、幼児の体験を豊かにしようと考える大人が、どのように幼児とつき合ってきたかという体験が、その鍵を握っているといってもよいでしょう。体験がいかに貴重であるかは、体験した者でないとわからないものです幼児教育における私の体験私の子どもとの直接のつき合いの体験は昭和二十二年に始まります。山下俊郎先生を園長として、1クラス一八名の理想的な幼稚園が創設され、故倉橋惣111先生の薫陶を受けた若い先生が二人就任して、自由保育が始まったときです。

子どもの見方を変えていただくように

仲間に入れさせるのはその後です。また「笑顔が少ないのも、その子の個性だ」と言う大人も見受けられますが、こうした事を知っていれば、私は個性では済まされないと思います。言語力とコミュニケーション言語は思考の道具と言われ、言語と思考は表裏一体です。間違えやすいのですが、言語力は国語力や語学力とは別物です。言語力とは「上手く話せる力」と言った意味合いです。

幼児たちを見ていると
幼児たちを見ていると

子育ての期間を

まず、言語力の前に、日本語の特性を理解しましょう。何気に使っている日本語ですが、日本語は結構特殊な言葉なのです。何が特殊かと言えば、親子や友達同士であれば、単語だけでも意味や意思が通じてしまいますが、全く知らない他人には単語だけでは通じません。例えば、友達同士であれば「あそこ」と言っただけで、何処の事か分かったりします。さて何故それが分かるのでしょう?それが「共通認識」なのです。